宇宙開発期のレトロ・フューチャーなSFセンスを色濃く反映させたSPACEMAN EFFECTSの製品は、当時の機器同様のフルアナログで製作されるのが最大の売り。
筐体にも一般的なシャーシは用いず、全てUSAメイドに拘る徹底っぷりは当時冷戦中のNASAを彷彿とさせます。


APOLLO VII はリッチな倍音を特徴としたミディアムゲインオーバードライブです。
３つのクリッピングモード切り替えを搭載し幅広いサウンドキャラクターを持っています。

こちらはコンポーネントにこだわり尽くしたリミテッドエディションです。
このリミテッドエディションでは通常のモデルに比べてさらにヘッドルームが高い印象。
クリッピングによるキャラクターの違いもより顕著に感じることができ、ピッキングやボリュームにもスタンダードよりもよりリニアかつスピーディに反応してくれます。
より高次元のドライブペダルをお探しの方はぜひこちらをお試しください。

以下、スタンダードモデルと共通説明

アポロ７号の３人の乗組員にちなんでLEVEL、GAIN、TONEの三つのコントロールが配置されています。
SPACEMANお得意の高ヘッドルームは健在で、40dbのゲインヘッドルームを持ちます。

サウンドに関してはSPACEMANにしては珍しく、奇を衒う事なくド直球で良い歪みを追求したといえます。

クリッピングスルーモードでは持ち味のヘッドルームが全開となり、極めてオープンでタッチセンシティブなサウンドをアウトプット。
引き手のニュアンスを余すところなく表現してくれます。

LEDクリッピングではミッドレンジにフォーカスされ、スムースで艶やかな歪と美味しいミッドレンジが特徴的。
ゲインブースター的な使い方もオススメです。

シリコンダイオードクリッピングでは、ジャリっとした質感が歪にプラスされゲイン量とコンプ感も増します。
本機では一番アグレッシブなモードと言えるでしょう。

どのモードでも全体的に分離感が非常に良く、音圧も凄まじいです。
まるでブティックアンプのドライブチャンネルに繋いでいるかの印象で、プリアンプ的な一面も持っています。

プレイヤーのニュアンスをスポイルせずにドライブさせてくれるナイスな一台です。


このプロダクトからスタンダードエディションとリミテッドエディションではルックスだけでなく内部のコンポーネントも大きく異なる仕様となっています。
スタンダードはそのモデルの基本となるサウンドを有しながらも製造個数に制限をする事なくお求めやすい価格で提供することを実現したバージョンで、表面実装パーツを使用し量産化を図られております。

リミテッドはそのルックスが特別なだけでなく使用されるコンポーネントが大きく異なります。
表面実装パーツは使用せず、手作業で厳選された希少なパーツやヴィンテージパーツが搭載され、それを手作業で半田付けされているという事です。
リミテッドエディションはそれぞれのカラーで限定生産で少数製作されています。

スタンダードエディションがリミテッドに劣るかといえばそうではなく、あくまでもこのモデルのサウンドの大枠を形成しているのはスタンダードエディションだという事です。

ぜひどちらもお試しになって、その違いを体感してみてください。


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